金沢大学 消化器・腫瘍・再生外科学 研修医サイト

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金沢大学 消化器・腫瘍・再生外科学 Q & A

治療法の紹介

学生の皆さまから寄せられた質問に医局員がお答えします。

Q1外科医として最もやりがいを感じるときはどんな時ですか。

外科医としてやりがいを感じる時は、ありきたりですが、『自分が主治医をさせていただいた患者さんが元気になって退院する時』だと思います。私たち外科医は手術はもちろんしますが、その時その瞬間やりがいを感じている余裕はないように思います。手術が終わると一旦ホッとはしますが、術後管理は手術以上に重要であり気がぬけないのは事実です。
ただし、術後に患者さんが少しでも笑顔になっているのを見ると、正直嬉しく思いますし、その時に手術をしてよかったなと感じているような気がします。
今後も、少しでもやりがいを感じる時が多くなるような診療ができたらと思っています。

回答者:医員6年目

Q2金沢大学第二外科学教室が、他の教室と比べ優れていると考えている点、分野について教えてください。

  1. 医局には大勢の医局員を配置しているため、1人当たりの業務負担が少なく、自分の時間が持てる。
  2. 医局員の年齢差が1,2歳間隔であるため、気軽に質問しやすい、教えやすい雰囲気がある。
  3. 消化管、肝胆膵、乳腺、小児外科のメンバーが一堂に会してカンファレンスをするため、広い知識を得ることが可能。
  4. 一定期間に経験する(習得する)症例や技術が同じになるような出張病院の配置。
  5. 実臨床における問題点の考察・解決に役立つように、一定期間、研究(実験)する機会を均等に与えている。
  6. 北陸では唯一の肝移植をコンスタントにおこなっている外科教室。
  7. 決められた標準治療を踏襲するだけでなく、新しい標準治療となるべき治療法の開発と臨床試験を推進可能。
  8. 国際学会に発表すれば、休暇以外で海外旅行に行くことが可能。
  9. 休暇はチームで調整し、1年中いつでもとることが可能。
  10. 結婚披露宴は医局抜きで開催可能(費用が安く済む)。

回答者:准教授

大都市圏の大学病院やセンター系の病院と比べて症例数はやや少ないと言えますが、臨床の実力や研究レベルは国内でもトップクラスと自負しております。小生が担当する肝胆膵外科領域では、特に血行再建を伴う高度な肝胆膵悪性腫瘍手術において、これまで国内をリードしてきたといっても過言ではありません。また、生体肝移植の実績を積み重ねて脳死肝移植実施施設に認定され、脳死肝移植も実施しております。基礎研究では、太田哲生教授の指導のもと、大学院生が新たながん免疫療法や移植免疫療法の基盤構築のために精力的に研究を行っております。是非、我々と一緒に北陸の肝胆膵・移植外科を担って下さい。

回答者:肝胆膵・移植外科 臨床准教授

  1. .普段の外科手術がチーム医療であるため、困っていると必ず誰かが助けてくれる。相談しやすい先生が多い。チームワークがよい。
  2. 医局員の年齢差が1,2歳間隔であるため、気軽に質問しやすい、教えやすい雰囲気がある。
  3. 根が明るい性格の者が多いので飲み会は確実に盛り上がる。仕事と飲み会は別なので仕事で疲れていても楽しく飲める者が多い。
  4. 運動部出身者が多く、皆打たれ強い。上司から怒られてもケロッとしている。後に尾を引かない。鬱っぽくならない。前向きな性格の者多し。

回答者:乳腺科 臨床准教授

Q3金沢大学第二外科が今後力を入れていきたいと考えていること、分野は何ですか?

この質問に関しては、教授の意見も踏まえて、僭越ながら回答させてもらいたいと思います。先ず、第二外科が臨床・研究・教育に尽力するのは、第二外科のためではなく、金沢大学のためということです。そして、そのことにより金沢大学の外科が全体として盛り上がっていくことを目的としています。即ち、我々の努力が少しでも北陸から発信する外科学の振興につながることを目標としています。具体的には、まず内視鏡外科分野が挙げられると思います。上部消化管領域におけるロボット手術の導入を含め、各領域の手術の低侵襲化に向けた試みを進行中です。また、若手医師が消化器外科学会専門医以上の専門性を身に付けるべく、内視鏡外科の技術認定を中心とした他の学会の専門医資格等取得のサポートを進めます。さらに、移植を中心とした臓器機能の再生について、より深い理解と臨床への応用を目指し、臨床のみならず基礎研究にも鋭意尽力しています。

回答者:医員16年目

Q4お休みの日は何をしていますか。医者となっても趣味を続けたいのですが続けられますか。

休日は映画を見たりドライブしたり有効活用できています。最近はマラソン大会にむけた練習に費やしています(笑)。
趣味の内容にもよりますが、ポイントはダラダラ仕事しないということが一つ。もう一つは、同僚医師とのチームワークです。
外科の特徴はチームで動くことが多いという点です。また、術前・術後カンファレンスや毎日の病棟回診などで自分の担当以外の患者さんに触れる機会が多いです。逆に言うと、それだけ自分の担当患者さんを把握してくれているメンバーが他にもいるということです。ですので、自分が不在の時にバックアップをお願いすることは良くあります。忙しいのはお互い様。チームワークを生むために各自が役割を自覚しているからこそ、日々の連携がとれるのです。仕事以外に打ち込めるものを持っている人を応援したいという気持ちは、外科医の多くが持っているはずですのでご安心を。

回答者:医員6年目

休日は、現在7ヶ月の息子と遊んだり、奥さんといっしょに散歩にでかけたりして、あっという間に過ぎていきます。眠い目もこすりながら料理、洗濯、掃除な ど家事も手伝っていますよ。忙しい毎日で平日はなかなか相手ができなくても、休日に家族とゆっくり触れ合うことで、refreshできるんだなあ、と実感しています。
独身のころはサッカーをしたり、友人とバーベキューをしたり、ツーリングに出かけたり、読書したり、いろいろとしてました。
患者さんの急変時の対応が必要となることもありますが、当番医や指導医と協力し合ってお互いの時間を作れるよ うに、外科スタッフみんなで工夫しています。
外科医になっても、趣味を続け,offの時間をenjoyすることは可能です。ぜひ自分の時間を有意義に使ってください。

回答者:医員6年目

Q5外科医の一生 どのように外科医になってどのように老後を迎えるのか。メスを置いた後の老後など。

外科医とは、外科医になりたいと思い、手術を受けられる患者様に対して不誠実にならないように努力を重ね、経験を積んでいくことで外科医になるのだと思います。指導医の指導を仰ぎながら手術の勘所を学び、次第に後輩の指導を行い、後輩が手術をしやすく、働きやすい環境を整える立場となり、引退する。尊敬すべき医局の諸先輩方の姿を見ていると、そうなっていくんだろうと考えています。自らがメスを振るうことも大切ですが、次に続く後輩たちを育成し、次を任せることができるようにしていくことこそが究極の目標だと思います。老後はその人その人により異なると思います。第一線の地域医療に身を投じられた先生、地域の医療を管理する立場となられた先生、色々いらっしゃいます。自分に関しては、今、後悔せずに外科医であることを一番に優先しているので、年を取ったら完全にリタイヤして、妻と色々旅行などに出かけて、今かけている負担に対しての恩返しをしたいと思っています。

回答者:医員16年目

Q6女医さんが少ないように思ったのですが、女性にも働きやすい職場ですか。

働きやすいところです(#^.^#)
確かに他科に比べると女医の割合が小さいですが、私はおかげさまで現在、有意義に充実して仕事をさせてもらっています。
2014年度、私は黒部市民病院に勤務していたのですが、ある手術では外科医がすべて女性で、麻酔科医も女性、手術室看護師も全て女性で手術室全て女性という状況が何件かありました。こんな時代になったんだと上司も嬉しそうで、心地よく手術の時間を過ごせました。徐々に女性が増えていくのだと思います。
女性だから困ったことは私自身ありませんが、強いて言えば体力ぐらいでしょうか。でも体力が並以下の私でも仕事ができているので、問題ないと思います。それに、外科医は優しいです。
興味がある、したい仕事、科を選んだらよいと思います。女性だから外科を諦めようとは思う必要はないのではと思います。
是非、女性の後輩の方々とも一緒に仕事ができたらと思います。

回答者:医員8年目

Q7医局の人数が少ないと若手のうちは手術を色々やらせてもらえる機会が少ないのではないかと思いますが、実際はどうですか。

いい質問ありがとうございます。御懸念の通り、手術手技というものの多くは経験が重要です。「やったことがないことは出来ない」という言葉はある面で‘真’であります。
 ここで、手術手技というものを少し掘り下げてみましょう。実際に我々が行う手の動きは‘つまむ’‘放す’‘閉じる’‘開く’‘ボタンを押す’‘しばる’。この程度です。単純なものから複雑なものまで、数多くの術式がありますが、やっていることはこれだけです。しかし、この作業を賽の河原でひたすら石を積むように繰り返しています。
 では手技に関して習熟したとして、実際の手術は可能でしょうか?もちろん‘否’ですね。どこをつまむのか?どこを切るのか?同じ術式でも患者の体型によって、癌の進行度によってその‘どこ?’は異なってきます。そうです。手術を成立させる最も大切なことは、精緻な解剖学の知識と、正診率を追及した診断学、腫瘍学に基づいた切除範囲の設定、力学・生理学を踏まえた再建方法といった、今まで皆さんが学んできた広大な知識です。
 長々とお話ししましたが、手術とは①広大な知識を背景として②ひたすら単純作業を繰り返す、ということです。従って、これを学ぶとは①多くの知識を系統だてて自身のものとし②繰り返し練習する、ということにつきます。一つの簡単な手術であっても、作業は沢山あるわけで、少ない手術経験であっても、手は上達してきます。しかし、多くの知識を系統立てて学ぶことは、時として独力では難しく、ここに医局において多くの先達から得られるknow-howがあるのではないでしょうか?

回答者:医員12年目

Q8学会で発表する機会はありますか。また学会はどんな雰囲気ですか。

大学には一般病院では手に負えない患者さんが集まってきます。なので、自然と学会で発表するネタはたくさんあります。あとは本人の頑張り次第で1年に何回でも発表することができます。毎月、学会や研究会があってその準備が間に合わないってこともあります。学会には全国の医師が集まる全国学会とその地域の医師が集まって行う研究会があります。学会・研究会の発表は大変です。全国学会の発表は知らない先生がいる前での発表で大変だと思うかもしれませんが、実は地方会もあなどれません。全国学会ではスタンダードな質問をされますが、地方会では何かと顔見知りの先生がおられるためか、かなり突っ込んだ質問をされることもあります。私も地方会で質問に答えられず指導医に助けて頂いた経験が多数あります。また、全国学会では発表が終わってから何処へ観光に行こうか?とか、おいしいと評判のこの店でご飯を食べよう!といったように、観光を楽しめるといったメリットもあります。普段頑張っている分たまにはこういった息抜きも必要なんじゃないかなと個人的に思っています。

回答者:医員7年目

Q9金沢大学第二外科教室が患者さんのために、これだけは譲れないと思っていること、患者さんの治療がすこしでも良くなるように取り組んでいることは何ですか。

当教室では患者さんのためにこだわって行っていることとして、術前カンファレンスがあります。術前カンファレンスはどこの外科でも当然行っていますが、当教室では主治医は各臓器の専門家を含めた医局員全員の前で症例提示を行うので、客観的に厳しく評価されます。患者さんの把握、診断・治療方針の説明内容が不十分な場合は、手術は延期すべきと判断されることもあります。そのため主治医はカンファレンスのだいぶ前から入念な準備を開始し、疾患や手術について勉強して理解を深め、出来上がった発表スライドは学会で発表できるぐらいに仕上がっていることもあります。患者さんにとって最適な手術が選択されることは、外科において最も重要なポイントです。この質の高い術前カンファこそが、第二外科のこだわりの一つと思っています。

回答者:医員13年目

Q10第二外科は消化器系を中心に診療を行っていますが、関連病院等で胸部あるいは血管外科の手術等を行うこともあるのでしょうか。

北陸の医療では胸部外科、心臓血管外科に関しては第一外科の領域となっております。大学を含め当科関連病院では通常行っておりません。当科に入局されれば専門は消化器外科となります。唯一、胸部・血管外科専門とした同門の先生がお二人おられる施設があります(+富山大学より2名派遣され計4名)。お二人とも胸部・血管外科に興味のある後輩を渇望しておりました。希望があればそういったことも可能かと思います。その他病院ではお手伝いとして、胸部・血管領域の手術に入ることもあります。外科医を目指す場合、外科専門医の取得のために各分野の手術症例が必要です。胸部(主に肺切除)で10例、心臓・大血管(主にバイパスや弁置換)で10例、末梢血管(主に下肢静脈瘤など)で10例が卒後5年間で必要です。当科だけでは不十分ですが、各関連施設の先生と連携し症例を集めますので、問題なく必要症例を取得できます。

回答者:医員6年目

Q11入局から各領域の専門医となるまでの過程と資格の必要性は?

外科医にとっての専門性とはなんでしょう。その専門性を証明するものが学会専門医の資格です。その中でもすべての基礎となるのが外科学会専門医です。現在はこれを6年目までに取得していただきます。この先として、何を専門とするかにより消化器外科学会専門医、乳癌学会専門医、小児外科学会専門医などがあります。消化器外科学会専門医取得後は肝胆膵外科学会高度技能専門医、内視鏡外科技術認定医、大腸肛門病学会専門医などの資格があります。これらの専門医資格は外科医として必須なものではありませんが、大学病院や市中病院でスタッフとして携わってゆくためには外科学会専門医、消化器外科学会専門医およびその先の指導医が必要となるため、当科ではこの2つの専門医を取得することを奨励しています。また、消化器外科医は広いサブスペシャリティーを要求されることが多く、感染、緩和、化学療法、栄養、救急などの部門に携わる機会があり、それぞれの分野に専門資格があります。これ以外にも消化器病学会専門医、消化器内視鏡学会専門医、肝臓学会専門医などの内科系学会専門医を取得することも可能です。

回答者:医局長

Q12他科を志していた先生で、外科に転向された先生にその理由を教えてもらいたいです。

実際にやってみないと、自分が何をしたいのか?何に向いているのか?分からないこともあります。 もちろん慎重に進路を選ぶことは大切ですが、転向する勇気が必要なこともあります。外科は、患者さんの検査・診断・治療のすべてを行えることが魅力でした。根治できた場合には、全経過に関わっているので、喜びもひとしおです。また、残念ながら一生懸命治療をしても助けられなかったときには、自分で緩和医療を行い最後まで診療することもできます。一人の患者さんを最初から治療の完結まで自分の手で治療できることにやりがいを感じます。
もう一つの大きな理由は、ほとんどの病院で外科には多くの同僚がおり、皆で助け合いながら仕事ができることです。前の科で夜一人で仕事をしているときに、外科の同期が先輩たちとチームで手術をしており、うらやましく思った思い出があります。今は、多くの同僚とわいわいと仕事ができることが幸せです。

回答者:医員19年目

Q13海外留学のチャンスはありますか。

海外への留学は当科でも推奨しており、大学院終了後に関連ある留学先を紹介しております。留学先としてはアメリカ、カナダ、ドイツなどがあり、外科学や消化器病学あるいは基礎研究を行っている教室に派遣が可能です。海外に留学すると外から日本の良さが一層理解できますし、また留学先での友人は一生欠かすことのできない親友となるでしょう。ぜひ、当科から世界へ羽ばたいてください。

回答者:医員23年目

Q14金沢大学第二外科として、今後どのようにして医局員に対する専門医資格の取得に関する教育を進めていきますか。

昨今、日本専門医機構が発足し、本邦の専門医制度が大きく変貌を遂げようとしています。外科系医師は、基盤となる外科専門医を取得後に、さらに専門性を持った4領域のサブスペシャリティ専門医(心臓血管外科、呼吸器外科、消化器外科、小児外科)のうち1つを取得することが求められます。現在、改革が進められている新専門医制度は2017年3月に初期臨床研修を修了する医師から導入される予定です。
金沢大学では、初期臨床研修終了後、心肺・総合外科と消化器・乳腺・移植再生外科が協力して作成する共通プログラムに従って外科領域の基礎を広く勉強してもらい、3年間の研修で外科専門医取得を目指してもらう見込みです。その後は、サブスペシャリティ領域に分かれ、当科では消化器外科専門医および小児外科専門医研修プログラムを稼働させ、4年程度の研修で専門医を取得してもらうことになります。
専門医資格を所有することで、病院勤務の際に有利になるだけでなく、今後は専門医資格に対してインセンティブ(診療報酬の上乗せなど)が付与されることになる見通しです。当教室では、入局者全員が専門医資格を取得できるよう、無理のないプログラムを作成し、公平に臨床経験の機会を与え、論文作成や学会発表の指導も行う体制を整えています。

回答者:医員15年目

Q15内科をまわった時に、外科のすることは減ってきていると言われましたが、外科医としてどのようにお考えですか。

確かに減ってきているとは思います。最近は手術以外の治療方法が発達してきています。昔は胃潰瘍からの出血で手術することもよくありましたが、現在は胃カメラのみでほとんどの場合で出血を止められます。外傷による腹腔内出血も、近年は放射線科が出血している血管を塞栓物質で詰めることで治ってしまうケースも増えてきました。一部の癌も、早期であれば手術以外の方法で十分に治癒が狙えます。
 しかしそれは程度の問題であり、手術以外の方法ではどうにもならない事態もやはりまだまだ存在します。その場合は当然ながら外科医でないと対応できません。手術以外の方法で治るに越したことはないのですが、他の手段がダメだった時の最後の砦という意味でも、手術及び外科の存在感は薄れません。
 外科のすることは減ってきているといわれれば確かにそうですが、外科しか解決できない状況も多々あることも事実です。外科医の活躍はまだまだ続きます。

回答者:医員6年目