金沢大学 消化器・腫瘍・再生外科学 研修医サイト

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治療法の紹介

治療法の紹介

県内唯一の食道外科専門医認定施設でおこなう胸腔鏡下食道切除

他の臓器と比べて予後の悪いとされる食道癌の手術ですが、当科では従来の手術より低侵襲で痛みが少ない、胸腔鏡食道切除術を取り入れています。
県内唯一の食道外科専門医認定施設として安心・安全な治療体制を整えています。

県内唯一の食道外科専門医認定施設でおこなう胸腔鏡下食道切除 県内唯一の食道外科専門医認定施設でおこなう胸腔鏡下食道切除

伝統を継承したセンチネルナビゲーション手術

今では、癌の手術において“リンパ節廓清”は当たり前ですが、大正時代になる前までは、その概念はありませんでした。1914年(大正3年)当時九州大学におられた泉伍朗先生(大正11年から昭和3年まで金沢大学第二外科教授)は、胃癌の病理組織学的検索を行い、次のように述べています。
「再発は局所性、界限性、転移性、接触性の4つに分けられるが、界限的再発は胃周囲のリンパ節や脂肪組織内に癌細胞が残存することから起こるため、原発病巣とともに所属リンパ節系統と脂肪組織の十分な除去が必要である。」とこの時すでに、がん細胞がリンパ管を流れていくこと、リンパ節は大小にかかわらず廓清することなどを指摘されており、その慧眼に驚かされます。
その後も当科では、伝統を継承しつつ時代にあわせて技術を革新した治療法を確立し、大動脈周囲リンパ節廓清などの拡大廓清からセンチネル理論を応用した選択的廓清まで 多くのがん種におけるリンパ節廓清の分野をリードしています。
このことは1999年8月 へるす出版より発行された消化器外科にて紹介されました。

(特集:進行胃癌のリンパ節廓清の歴史的変遷  太田惠一朗、高橋 孝)

あきらめないがん治療 進行胃がんに対する術前ドセタキセル療法

いわゆるステージⅣ胃がんの予後は極めて不良ですが、3剤の抗がん剤を組み合わせて治療することで、転移を含めた腫瘍を縮小化し、その後に根治切除を目指す治療法です。
大動脈周囲までにとどまっているリンパ節転移症例に対しては、3年生存率90%と驚異的な成績を上げています。(国立がんセンターを中心とした臨床試験では60%)
また、肝転移症例であっても、積極的に肝切除を併用することで、治療成績の向上を目指しています。私たちが、開発した治療法は全国的に広くおこなわれるようになり、多施設臨床試験も開始されています。但し、腹膜播種(転移)についてはこの治療方法では無理なようです。

あきらめないがん治療 進行胃がんに対する術前ドセタキセル療法

全国に先駆けた治療法、腹膜播種に対する腹腔内化学療法

腹膜播種に対する治療成績は非常に悪く、従来の全身化学療法では太刀打ちできませんでした。
私たちは、日本で最初にタキサン系抗がん剤(タキソテール、タキソール)を腹腔内に投与し、これらの薬剤が長時間腹腔内で腫瘍に作用し、かつ副作用が軽微であることを証明し、治療成績を向上させてきました。
現在この治療法が有効であることをより客観的に証明するために、東京大学を中心とした第Ⅲ相臨床試験が開始され、私たちの施設も参加しています。

http://plaza.umin.ac.jp/~Phoenix/

全国に先駆けた治療法、腹膜播種に対する腹腔内化学療法

北陸の移植治療をリードする生体肝移植・脳死肝移植

末期肝硬変や劇症肝炎に対して肝移植が行われます。死の淵にある患者様がお元気になられる姿を拝見すると、肝移植医療の素晴らしさを実感することができます。これまでに国内で5000年以上の生体肝移植が行われ、当院でも平成22年度までに63回の生体肝移植を行ってまいりました。また、当院は平成22年7月から脳死肝移植実施施設にも認定されました。当科は第一線病院で切除不能とされた進行肝癌に対する外科治療に精力的に取り組むとともに、北陸の肝移植医療を担っています。

新しい治療戦略SMA/SMV合併切除・再建

膵頭部癌は一般に、切除してもほとんどが再発すると言われています。顕微鏡でよく調べると癌が残っている可能性があり、それが再発する大きな原因の一つであろうことが指摘されています。
教室では、膵頭部癌で最も癌細胞が残りやすい上腸間膜動脈/静脈近傍を、そっくりそのまま動脈・静脈ごと切除する新しい手術を開発し、成功を収めてきております。