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Home>胃グループ>進行胃がんについて>腹膜播種の治療について

腹膜播種の治療について

内科的治療

  これまでは薬の治療がほとんど効かないこともあり、診断されてから3-6ヶ月の余命しかないことが普通でした。 しかし、2000年ごろから新しい抗がん剤(ティーエスワン、タキサン系薬剤)が使われるようになり、くすりの治療だけで半数の患者さんが約1年生きられるようになりました。

 術前に播種を疑わず、腹腔鏡検査なしに開腹時に初めて少数の播種や、腹腔細胞診が陽性であるとか判明した場合のみ、肉眼的根治切除に術中腹腔内化学療法(手術の最後に高濃度の抗がん剤入りの食塩水を入れる)を併用します。 明らかに播種が残存した場合には、この方法では治りません。
 残念ながら腹膜播種が高度であり腫瘍が残ってしまう手術(R2手術)では、まったく延命効果がないことが明らかとなったため、腹腔鏡検査の時点で腫瘍が取れ切れないと判断された場合は 患者さんの苦痛をともなう開腹術は行いません。

腹膜播種治療成績 腹膜播種に対する治療戦略

タキサン系抗がん剤の腹腔投与

タキサン腹腔内投与時の薬物動態  腹腔内化学療法の利点は、腹膜播種の存在する局所に全身投与法では達成不可能な非常に高濃度の抗がん剤を投与できることです。 さらに、くすりの種類によって異なりますが、腹腔内に投与した抗がん剤が長時間局所に残っていることが抗腫瘍効果を増強します。 タキサン系薬剤は腹腔内投与後1週間たっても高濃度を維持し、腹腔内化学療法に非常に適しています。 また、スキルス胃がん(ボールマン4型胃がん)は後腹膜再発による水腎症も合併しやすいですが、 腹腔内投与されたタキサンは主に後腹膜のリンパ管に吸収されるため、後腹膜再発も予防する可能性があります。

 審査腹腔鏡検査で播種が見つかった場合は、抗がん剤を腹腔内へ反復投与できるように腹腔内リザーバーを皮下へ埋め込みます。腹腔内投与された抗がん剤は腫瘍の表面からしか浸透しないため、繰り返し投与することでタマネギを一片一片剥ぎ取るように縮小させる必要があるためです。  現在われわれの施設ではタキサン系抗がん剤の腹腔内投与と経口抗がん剤ティーエスワンの併用療法をおこない、6割の患者さんに根治手術が可能となっています。

スキルス胃癌に対する腹膜再発予防

スキルス胃癌に対する術後早期腹腔内化学療法

 スキルス胃がんは診断された時点ですでに腹膜播種が存在していることが多い、 非常に悪性度が高い胃がんです。 幸いにも手術で取りきれたと思われた患者さんでもほとんどが腹膜再発をきたすため、 術後早期からの補助化学療法が必要と考えます。 縫合不全などの合併症がないことを確認し、術後7日目から腹腔内にタキソテールを2-4回投与します。 タキソテールはタキソールに比べて全身へも移行するため局所療法と全身療法の効果が期待できます。