消化器外科 肝臓

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消化器外科育成プログラム

原発性肝がんの特徴

肝細胞癌の特徴

肝細胞癌チエックリスト

治療について

肝細胞癌の患者様は、慢性肝炎や肝硬変などの慢性肝疾患を合併しているために肝機能に問題を抱えていることが多く、そのために行える治療手段が制約されることがあります。即ち、肝機能が不良な際には低侵襲(肝臓への負担が小さい)な治療を選択する必要があります。 以下に記載した様々な治療法がありますので、これらの中から患者様の肝機能や癌の状態に合わせて、最も適切な治療法を選択して行います。 各種治療法を単独で行うのではなく、いくつかの治療法を組み合わせて行うこともあります。
肝細胞がんの治療方法
肝切除術
切除可能な範囲内にある癌を確実に取り除くことができますが、侵襲の大きな治療法です。 癌の大きさや個数、存在する部位などによって肝切除範囲を決定します。肝機能が良ければ広範囲の肝切除を行うことができますが、 肝硬変で肝機能が悪い患者様では小範囲の肝切除しか行うことができません。肝機能が悪くて手術が危険と判断された場合は、 以下に記載したPTPEという処置を行ってから肝切除を行うか、あるいは他の治療法を選択することになります。 肝機能が悪くて癌の進展度に見合うだけの広範な肝切除を行うことが危険と判断された場合には、PTPEという処置を行って、 残す側の肝臓の容積を大きくしてから肝切除を行います。

PTPEって何
前もって切除する側へ血液を送っている血管(門脈)をつめる処置です。例えば、肝臓の右側(右葉)を切除する際には、 切除する右葉へ血液を送っている右門脈を術前につめてしまいます。門脈をつめてから1ヶ月程たつと、門脈血流の無くなった右葉が委縮して、 残す側の肝臓(左葉)が肥大化します。残す側の肝臓の容積が増えれば、その分だけ肝右葉切除の安全性がアップします。
生体肝移植
生体肝移植をおこなえる条件
1 . 肝硬変であること。
2 . 肝臓以外の臓器やリンパ節に肝細胞癌の転移がないこと。
3 . 肝臓内の太い血管や胆管に癌の浸潤がないこと
上記の3つが肝臓移植を行う上で絶対に必要な条件です。
また肝細胞癌の状態がミラノ基準を満たさないと保険診療が認められません。保険診療が認められないということは、 移植にかかる1,500万円~20,000万円の費用が全額自己負担となります。但し、癌の状態がミラノ基準を逸脱していても、 各種治療を行うことでミラノ基準内へ戻すことができれば保険診療が認められます。 ガイドラインで患者様の移植適応年齢は60歳以下が望ましいとされていますが、当院では原則として70歳以下を移植の適応としております。 他の大学病院では70歳を超える患者様に対しても移植が行われておりますが、特別な事例と考えます。生体肝移植は健康なドナーを必要とする きわめて特異な治療法です。ドナーの生命が危機にさらされる危険性がある医療のため、あくまでもドナーは自発的な意思のもとに立候補された配偶者か 血縁者に限定する必要があります。姻族間の移植も行っていますが、倫理委員会が認めた特別な事例に限ります。

肝臓内の肝細胞癌の個数が1個の場合は腫瘍径が5cm以下であることが必要条件です。腫瘍が2個ないしは3個存在する場合は、 個々の腫瘍径が3cm以下であることが必要条件です。例えば、腫瘍の個数が2個であっても、その腫瘍径が3.5cmであった場合は基準外となり 保険診療が認められません。また、個々の腫瘍径が2cmであっても、その個数が4個以上であれば、やはり保険診療が認められません。 肝内胆管癌や転移性の肝ガンに対しては、特別な事例を除いて基本的には肝移植の適応はありません。
肝動脈塞栓療法(TACE)
肝臓は門脈と肝動脈の2種類の血管から血流を受けており、その割合はおよそ4:1と考えられています。 一方、肝細胞癌は非常に血流の豊富な腫瘍ですが、その血流の大部分は肝動脈から供給されています。 TACEとは、そのことを利用して腫瘍を兵糧攻めにする治療法です。まず腫瘍を栄養している肝動脈の枝に細いカテーテル(管)を挿入します。 次にそのカテーテルを利用して抗癌剤と混ぜた塞栓物質を腫瘍へ向けて注入します。 これにより腫瘍に血液を供給している動脈を完全に詰まらせることができます。そうすることで腫瘍は血液を受け取ることができなくなるため、 当然のことながら生きるために必要な酸素や栄養分を受け取ることができなくなりますので、いずれ死んでしまいます。 内部の血流が豊富な腫瘍で、大きさは3cm程度まで、個数は数個までが良い適応です。大きさが3cmを超えるものや、個数が多い場合は、 治療が不完全に終わってしまう危険性がありますので、肝動注化学療法やラジオ波焼灼療法などの局所療法を併用する必要があります。
経皮的ラジオ波焼灼療法(TACE)
ラジオ波やマイクロ波によって癌を焼き固める方法です(マイクロ波は電子レンジと同じ原理です)。体表から超音波診断装置(エコー) を使って腫瘍に細い針を刺入して焼灼します。局所麻酔で簡単に行うことができますので短期間の入院で済みます。 現在ではラジオ波焼灼療法が主流であり、マイクロ波凝固療法は開腹手術の際に時々行われる程度です。肝切除よりも侵襲の小さな治療法ですが、 癌の大きさや存在部位によっては行うことができないことがあります。現在では、前述の TACE と組み合わせることでさらに大きさ腫瘍も焼灼できるようになり、 適応が益々拡大しています。 ラジオ波焼灼療法は消化器内科が担当しております。
エタノール注入療法(PEIT)
ラジオ波焼灼療法と同じく、超音波診断装置(エコー)を使って経皮的に癌に注射針を刺入し、99%のアルコール(無水エタノール)を注入することによって 腫瘍を固定してしまう治療法です。ラジオ波に比べて効果はやや不十分で比較的小さな腫瘍が治療の対象になります。重要な大血管や胆管の近傍などで ラジオ波治療を行うことがためらわれる部位に対して行うことができ、より低侵襲な治療法です。
肝動注化学療法
肝動脈内に薬物注入用のカテーテルを留置して、抗癌剤を直接肝臓へ注入する治療法です。静脈から全身性に抗癌剤を投与する場合に比べて、より少ない量でより大きな効果が期待できるため、副作用を軽減できます。上記の各種治療法と併用して行います。
肝臓がんいついて