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消化器外科育成プログラム

膵臓がんの治療法

膵臓がん治療法
膵臓がんの治療成績

膵臓がん根治に新しい一歩 血管切除・移植再建

今までの治療法

膵臓は沈黙の臓器といわれるように、膵癌は痛みなどの症状もなく身体をむしばんでいき、多くの場合かなり進行し、黄疸や痛みが出現してやっと見つかります。 さらに悪いことに、膵臓癌はろ紙にインクがしみこむように拡がっていくため、2cmそこそこの大きさで見つかっても、かなり進行している場合が非常に多いのです。 治療法には、手術による切除、抗癌剤投与、放射線照射などがありますが、胃や大腸の癌と同じように抗癌剤投与、放射線照射だけで治ることはなく、切除のみが頼みの綱です。

今までの治療法

これまで切除手術でも、癌になった部分の膵臓のほか、周囲のリンパ節や神経などの組織も切除してきましたが、それでも切除したところにまた再発してくることが多く、冷静にふり返ってみると、手術で癌を完全に取り除くことができていなかったと判断せざるをえないことが多いのです。 その結果、手術で切除した人の約半数が1年以内で癌の再発で亡くなっており、平均余命は14ヶ月、癌が治る可能性を示す5年生存率は13%(残り87%は再発でなくなっている)、手遅れで手術できない人を含めると3~5%(1999年度膵癌全国登録調査報告より)と、おなかの中の癌で腹部の癌の中で最も治りにくいのが膵臓癌です。

今までの治療法

教室では再発例を分析し、膵臓を貫くように存在する動脈と静脈に顕微鏡で見ると付着した癌細胞が取り切れていないために、再発することを明らかにしました。 この二本の血管は、血液を小腸に送り出す上腸間膜動脈(SMA)と、小腸で吸収した栄養分を肝臓に運ぶ上腸間膜静脈~門脈(SMV~PV)で、人間のからだにとってなくてはならない大切な血管であります。 このため一般にはこれら大切な血管を切り取ることが困難なため、癌を血管から剥がして切徐しても顕微鏡でみると癌細胞が残っていたり、浸潤があれば手遅れで手術できないと言われてきました。 前教授の三輪らは、2002年1月に、膵臓癌とその周囲のリンパ節や神経とともに二本の血管も一緒に切除し、そこに鼠径・大腿部の血管を移植する膵癌根治手術に世界で初めて成功しました。手術中の癌の撒布を抑え、肝移転を予防する新しい方法も確立しました。 今までよりも大手術(平均13時間)ではありますが、この手術を行うことで、"手術で癌を完全に取り除く"ことができるようになりました。 この手術法で、今までなかなか治ることのなかった膵臓癌の患者さんを、1人でも多く救えないかと努力しております。

当教室の取り組みリンク

治療成績について

この新しい手術は2002年1月から、他施設では手術できないと言われた、かなり癌が進行した患者さんも含めて18名(すべてステージⅣa、Ⅳb)に行いました。 大手術にもかかわらず合併症も以前の手術と同程度で、16名は全員退院し、元気に外来通院され、1年以内の再発も激減しました。 特に、切除したところにまた再発してくることはありません。今までほとんど一年以内で亡くなっていた程の進行癌ですが、この手術を行ったことで現在5年以上の生存がすでに3名いらっしゃいます。

この新しい手術によって膵臓癌患者を一人でも多くを救うために一歩も二歩も前進できたことは確実であります.現時点では次の通り制限をもうけてこの手術を行っています。

手術の条件